マイクロニクス

マイクロ波AM検波器
MMD850

2〜8GHzまでのAM波を
30dBのダイナミックレンジで検波します。
写真
\580,000


 マイクロ波AM検波器MMD850は、2〜8GHz(オプションとして1〜15GHzに対応)の信号を30dBのダイナミックレンジでAM検波する装置です。ETCの信号評価をはじめ携帯電話、PHS、無線LAN、無線通信機の評価に使用することができます。

■ 同軸型AM検波器の欠点

 同軸型AM検波器は、使用する上でつぎの2つの欠点をもっています。
 1つ目は、ダイナミックレンジが狭いということです。下の図に示すように、入力が+5dBm以上および-10dBm以下では非直線となっています。したがって使用できる範囲は15dBmです。ただし、入力のピークレベルが+5dBより小さいとき、例えば-6dBmのときは、ダイナミックレンジはさらに狭まって4dBに下がってしまいます。ダイナミックレンジが狭いということは、波形がつぶれてしまうことを意味します。

図
同軸型AM検波器の入出力特性

 2つ目は、ビデオ出力周波数帯域です。あるメーカの同軸型AM検波器(Rv=1.5kΩ,Co=30pF)の等価回路を下の図に示します。これを1mの同軸ケーブル(CL1=100pF)を使ってオシロスコープ(R=1MΩ,CL2=25pF)に接続して観測する場合を考えます。
 Tr=0.35/f=2.2RvR(Co+CL1+CL2)/(Rv+R)より、立上り時間Tr=511〔ns〕、周波数帯域f=685〔kHz〕となり、想像以上に帯域が下がっていることがわかります。

図
同軸型AM検波器の等価回路


■ MMD850の解説

 マイクロ波AM検波器MMD850のブロック図を下に示しました。マイクロ波増幅器とリニアライザを付加することにより、ピークレベルが−6dBm以上の信号に対して30dBのダイナミックレンジを確保し、さらに負荷の影響を受けずに10MHzの帯域を確保しています。

MMD850のブロック図
図

 ピークレベルが−6dBm以上の信号に対しては、入力に固定アッテネータを挿入することによって、ダイナミックレンジを損なわずに信号を観測することができます。例えば、3dB、6dB、12dBの3本のアッテネータを用意すれば、ピークレベルが−6dBmから+15dBmまでの信号に対して、少なくとも27dBのダイナミックレンジで観測することができます。また、リニアライザの出力インピーダンスが50Ωのため、出力を50Ωで終端することによって、負荷の影響を受けずに観測することができます。
 入力信号と検波出力波形を下に示しました。例1は、−6dBmの連続波あるいはFM波を入力した場合で、検波出力には、+1Vの直流電圧が出力されます。例2は、ピークレベルが−6dBmでボトムレベルが−36dBm(変調度94%)のASK信号を入力した場合で、ピークレベルが+1V、ボトムレベルが+31.6mVの波形が出力されます。

図
入力信号と検波出力波形



■ 仕様

入力特性
 
 入力周波数範囲 2〜8GHz ※特注により、1〜15GHzまで対応可能。
 最適入力レベル −6dBm(ピークレベル)
 ダイナミックレンジ 30dB(−6dBm入力にて
 VSWR 1.4以下
 非破壊最大入力レベル +13dBm
出力特性  
 出力周波数範囲 DC〜10MHz(−3dB)
 出力電圧 +1.0V(50Ω負荷、−6dBm入力)
 極 性 正極性
 出力インピーダンス 50Ω
一般性能  
 電 源 90〜132VAC、50/60Hz(180〜250VACはオプション対応)
 大きさ 320(W)×56(H)×350(D)mm (突起物含まず)
 標準付属品 取扱説明書(1)、ヒューズ(1)、電源ケーブル(1)
オプション
 ・(180〜250VAC)電源対応
 ・同軸ケーブル MC201
 ・同軸ケーブル MC202
 ・同軸ケーブル MC203
 ・マイクロ波固定減衰器(1〜10、12、13、15、20dB)
 ・50オーム終端器(SMA)
6,500円
22,000円
49,000円
57,000円
各13,000円
8,000円