低雑音アンプを利用することによるトラッキングジェネレータ(TG)搭載スペアナのダイナミックレンジ拡大方法を紹介します。

アプリケーション

TG搭載スペクトラムアナライザで、TG機能を使用して測定を行う場合、ダイナミックレンジはTG出力レベルによって制限されます。
従いまして、例えば、電波シールド性能試験のように大きいTG出力レベルが必要な測定ではダイナミックレンジが不足する場合があります。

ソリューション

低雑音アンプを利用することにより、TG機能を使用して測定を行う場合のダイナミックレンジの下限を拡大することができます。

低雑音アンプMAP302を利用してTG搭載3.3GHzシグナルアナライザ(リアルタイムスペアナ)MSA538TGのダイナミックレンジを拡大した例です。

低雑音アンプ無

図1の接続(NORM OFF)
図1の接続(NORM ON)
図2の接続
(図1のNORM ONのまま)

低雑音アンプ有

図3の接続(NORM OFF)
図3の接続(NORM ON)
図4の接続
(図3のNORM ONのまま)

低雑音アンプ無⇒有で
ダイナミックレンジの下限が15dB拡大

システム構成・価格

シグナルアナライザ [MSA538TG]×1¥ 930,000
スペクトラムアナライザ [MSA438TG]×1¥ 698,000
低雑音アンプ [MAP302]×1¥ 238,000

※詳細は弊社営業担当までお問合せ下さい。

製品紹介

シグナルアナライザ MSA538TG

トラッキングジェネレータ搭載モデル
■測定周波数:20kHz~3.3GHz

スペクトラムアナライザ MSA438TG

トラッキングジェネレータ搭載モデル
■測定周波数:50kHz~3.3GHz

低雑音アンプ MAP301/302

放射ノイズ測定に最適。

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